精神科作業療法室について
南病棟6階にて作業療法を行っています。
1. 作業療法の開始
精神科作業療法は、精神科専門療法の一つで主治医の処方で開始します。「作業療法処方箋」には、処方目的・治療上の問題点・患者様への説明と同意の有無が 記載され、経過に応じて治療目的が変化し新たな処方箋が出ます。初回来室時にオリエンテーションを行い、作業療法目的・活動スケジュール等を話し合います。
2. 作業療法の目的・目標
(1)病状の安静、安定を得る。
(2)生活リズムを作るために、一定の作業活動を継続する。
(3)新しい経験によって、能力拡大や能力開発に役立てる。
(4)患者様同士やスタッフ、家族による交流を促進する。
(5)社会参加や社会復帰に必要な技術や態度の取り方を学ぶ。
(6)気分転換を図り、家から出る機会を作る。
3. 作業療法での活動の種類
(1)手工芸(革細工、木工、陶芸、絵画、パソコン入力 など)
(2)レクリエーション(ゲーム、軽運動 など)
(3)特殊活動(音楽療法、ストレッチ など)
(4)生活動作(調理、洗濯、裁縫 など)
(5)生活指導(活動、休養、余暇などの治療的な生活構築についての指導)
(6)職業関連活動(作業所やデイケア通所、職業復帰するための基礎的行動)
上記の活動を行う形態には(1)個人作業(2)小グループ活動(3)グループワークがあります。
*これらの活動は作業療法場面での十分な話し合いの上、目標に沿って活動する一つの治療手段として行います。